遺影写真は人柄を表したものを

葬儀の準備はやることがたくさんあります。急な葬儀で困ってしまうことのひとつに遺影写真があります。

一般的に亡くなってから遺影が必要な通夜まで半日から一日程度の時間はありますので、その間に準備しなければいけません。遺影写真はたくさんの人に見てもらう写真です。できるだけ素敵な写真を選びましょう。
昔の遺影写真は着物をきた無表情の写真が一般的でしたが最近は柔和な写真が増えてきています。

遺影写真は、プリントアウトされたもの、デジタルデータのどちらでも使用できます。集合写真や、免許証の写真なども使用できます。プリントアウトされたものは、スキャナで読み込みデジタルデータに変換します。スキャンすると画質も落ちてぼやけやすくなるので、可能ならデジタルデータの写真を使用しましょう。写真のネガしかない場合も、写真店などに持参すればデジタルへの変換処理をしてくれますので、心配無用です。

どのような写真が遺影写真にふさわしいかは故人の人柄によります。できるだけ自然な表情を写真に収めるため、写真はたくさん撮っておきましょう。

「遺影用の写真を撮ろう」と誘うと不快になる方もいれば、良い写真が撮れたら「わたしの遺影にしたい」という方もいて、遺影写真に対する反応もさまざまです。しかし、遺影写真を準備することは悪いことではありません。

小さなことでも準備をすることで、いずれ訪れる死に対して心構えができ、リラックスしてその日を受け入れることができるのではないでしょうか。